1月8日の『プロフェッショナル仕事の流儀』で仲田晃司さんが特集。仲田さんはワイン漫画「神の雫」にも出ているワインのプロ。
今や世界的に有名な極上ワイン醸造家の仲田晃司さん。成功の秘密は、仲田さんのその人柄と厳しいワインへの姿勢があったからといいます。仲田さんの知られざる素顔とワインのすべて、過去と現在、成功の秘密をプロフェッショナルの番組を辿りながらくわしく解説します。
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目次
仲田晃司のワインを世界が絶賛!極上ワイン醸造家の素顔
仲田さんを有名にしたのがワインの漫画で有名な「神の雫」への掲載です。
漫画「神の雫」への掲載は、仲田さんは掲載のあと知ったようです。
ブルゴーニュで畑を所有する日本人は仲田さんただ一人。
ブルゴーニュワインは世襲が多く閉鎖的だ。
その中でこの地に愛され、外国人が認められるのは極めて難しい。
どうやって、この地に愛され世界的な成功をおさめたのか、さらに深掘りします。
ワイン醸造家 仲田晃司(なかだこうじ)プロフィール
名前は、仲田晃司。
生まれは、岡山県中西部にある高梁市。
奥手でシャイだけどいつも笑顔を忘れない男の子だった。
家族構成は
フランスで出会った韓国人妻、ジェファさん。
恥ずかしがり屋の長女レアちゃん。
長男テオくん 13歳
の 4人家族。
彼の性格について、彼をよく知るフランスの仲間たちは
「彼はとにかく優しい、とても素直。すぐに信頼関係を築ける。
とにかく人柄が素朴でいいんです。
もはや日本人ではない、ブルゴーニュ人だよ。」
と語る。
仲田晃司 ワインとの出会いは学生アルバイト時代のパリ旅行
大学時代の東京上野にあるフランス料理店でアルバイトしていた時の
社員旅行でパリに行ったこと。(1995年)
その後、何度かフランスへの旅行や研修に感化され、「ワイン作り」を目指すことを決心。
2000年には、妻のジェファさんと「ルー デュモン」というワイン造りの会社を創設。
仲田晃司 人生を揺るがせた一大事
仲田さんの父親が、友人の連帯保証人になっており8000万の借金を背負い、破産した。
そのせいで両親は離婚。
一度怒ったことは変えられない、前を向いていこう、と考えるようになったといいます。
仲田晃司 23歳の時、単身フランスブルゴーニュへ
前を向いて見えたのはワインだった。
日本を離れたのは、23歳の時。
ワイン造りのブルゴーニュに単身乗り込んだ。
人生の半分をブルゴーニュで過ごしてきた。
ワイン醸造家 仲田晃司の『プロフェッショナル仕事の流儀』
朝の日課は世界中の業者から届く注文のメールの確認。
現在は、22カ国に輸出している。
仲田さんのワインは多くの星付きレストランでも飲まれている。
ブルゴーニュワインの巨匠エマニュエル・ルジュさんも
「正直に言ってとても美味しい。彼のワインは期待を裏切ることはない。
純粋で自然がまっすぐ表現されている。
コージ(仲田晃司)の性格が出ている。」
と絶賛だ。
何のツテもなく、単身一人で成功するのは不可能に近い。
フランスの完全なるアウェーで仲田さんが成功したのは、そのワインに対する姿勢だ。
仲田晃司のワインの流儀 「ワインはその人の個性がすべて出る、手抜きはしない」
ワイン造りには、流儀がある。
『すべてが、ワインに出る』
ワインというのは本当に創った人を反映しています。
すごい個性が出ていると思います。
ワインは全てが出ます。私は胸を張ってワインを創りたい。
たとえほんのわずかでも手を抜けば、それがそのまま味に出ると、仲田さんは考える。仲田さんの仕事は本当に厳しい。
仲田さんの醸造は添加物なし、こだわりは「手」
仲田さんの真骨頂は醸造、こだわりは「手」。
ほとんどの醸造家が機会や道具でぶどうを混ぜる中、
仲田さんは未だ「手」でぶどうを混ぜている。
種や皮が傷つき、雑味が出るのを防ぐためだ。
ワインを美味しくするための醸造用の添加物などは、使いたくない。
多くのワイン醸造家が多用する添加物は、仲田さんは酸化防止剤以外は使わない。
ぶどうにある天然の酵母だけで発酵させるこだわりようだ。
発酵する音が、プチプチ、と聞こえる。
ワインのことを話すときの仲田さんはこの上なく幸せそうだ。
ワインは子ども。
もし手を抜いたら、ずっと後悔するから。
一般的にワインの樽熟成は1年から1年半だが、
子煩悩の仲田さんはしっかり2年熟成する。
人生の半分をブルゴーニュで過ごしてきた。
その中では辛い出来事も多かった。
それを支えてきた言葉は、
「いつだって人生は楽しい」「ポジティブに考えれば全てうまくいきます。」
仲田さんには夢があった。
それはブルゴーニュで畑を持ち、有機栽培でぶどうを育て、どこにもないワインを造ること。
その夢の扉が開いた。
人生の転機は、6年前、
引退する農家が仲田なら、と農園を譲ってくれた。
しかし、そこは「アリゴテ」という格安ワインにしかならない品種の畑だった。酸味が強烈だ。
しかも樹齢110年の老木で多くの収穫は望めないため、
植え替えるのが常識だが、仲田さんはその木を抜かなかった。
これにはブルゴーニュの醸造家たちも
「古いぶどうの木は本当に手間がかかる。
(樹齢100年を超えるアリゴテを)育てるなんて狂っているように見えるかもしれないね。」
仲田さんは、手間暇かけることで最高のワインを造るようになったのだ。
仲田晃司 ワイン成功の影に悲惨な苦労の数
ブルゴーニュに単身で乗り込んだ先では、
地元の人たちのよそ者への警戒心は強く、会ってくれないばかりか
嫌がらせもたくさん受けていたようです。
「日本人はすごい悪いやつだ」と噂され、
自分は何もしてないのに、会社を建てただけで悪口を言われていたと言います。
・借りていたワインセラーなど外の壁に落書きされる
・自分の車のタイヤの空気を抜かれる
・外に置いていた花の鉢をすべて持っていかれる
といった、子どもじみた嫌がらせを受けていたようです。
それでも、まったくめげずに
「やられたー」と思う程度だったとか。
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スタッフ:「どうしてそんなにポジティブなんですか?」
仲田さん:(満面の笑顔になり)「やっぱり人生って楽しくいきたいじゃないですか」
「いつもハッピーでいたいという」
持ち前の明るさで徐々に受け入れられていった。
しかし、その後地獄が待っていた。
ワイナリーの立ち上げに使った、一千万の借金を抱えていた。
借金を早く返したいと、流行のワインを真似て造った。
流行のワインは「濃くて甘くて凝縮したワイン」。
ところが、添加物で味を作ったワインはさっぱり売れなかった。
倉庫には売れ残ったワインが溜まり、外でアルバイトの日々。
早くも倒産の危機だった。
いつの間にか、ブルゴーニュの神様と言われた、
故アンリ・ジャイエの家に勝手に入り浸ったという。
仲田さんは聞いた。
「どうしたら売れるワインが作れますか?」
彼は笑顔で問うてきた。
「流行にとらわれていないか?
好かれよう、好かれようとしているワインを造っているでしょう。
売れるワインは
君が飲んで美味しいと思ったワインを造ることだ。」
添加物を使わず、ぶどう本来の味わいが感じられるワインを造ろうと決めた。
手を加えないワインは味が薄いと、けなされたこともあったが、
笑って前を向き続けた。
誠実に丁寧なワインはじわじわと評価を上げていった。
ブルゴーニュに来て23年、仲田さんの笑顔はブルゴーニュに広がっている。
仲田晃司のプロフェッショナルとは
最後に、仲田晃司さんのプロフェッショナルとは
「自分の仕事をどこまで突き詰めていいものができるか、
それを究極にやっていける人。
そのためには情熱、愛情をもっていないとできないと思う」
と番組の最後を締めくくった。
仲田晃司さんが造るワイン「天地人」
仲田が造るワインラベルには、天地人という日本語が入っています。
ブルゴーニュ産赤ワインに使われるぶどうは、ピノ・ノアールだけです。
(ボジョレーのぶどう、ガメー種は例外)
あの有名なロマネコンティのワインも、ピノノアールだけで造られています。
「天地人」飲んでみたいです。
フランスに旅行に行く時は、ブルゴーニュの仲田さんのワイン農園にも行ってみたいですね!
仲田晃司さんのワインの味や値段は?
日本でも買えるようです。
思ったよりも高くなくて安心しましたね。
味は世界が、フランスが認めるワインです。間違いなく本物でしょう。
ワインが飲みたくなってきました。。
- クレマンドブルゴーニュブランドブラン 3060円(税別)
- クレマンドブルゴーニュロゼブランドノワール 2970円(税別)
- スタジオジブリ コラボレーション シャルドネ 2070円(税別)
- スタジオジブリ コラボレーション ピノ・ノワール 2070円(税別)
- サンロマンブラン 4770円(税別)
- ムルソー 8280円(税別)
- ラドワルージュ4860円(税別)
- ジュヴレシャンベルタンキュヴェナチュール 8280円(税別)
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